
キヤノンのEOS R50(2023年3月17日発売)はエントリーモデルの新しいミラーレスカメラです。
いっぽうでEOS kiss M2は長らく愛されてきたエントリークラス「EOS kissシリーズ」の最終モデル。
EOS R50はEOS kiss M2と比較して何が変わったのか?どっちを買うべきなのか?
気になりますよね。
そこで今回はミラーレスカメラ歴7年の筆者が、Canon EOS R50とEOS kiss M2を徹底比較してどっちがおすすめかをお伝えします。

この記事を読めば、あなたにピッタリなカメラがわかりますよ。
この記事はこんな人におすすめ
- ミラーレスカメラ初心者
- EOS R50とEOS kiss M2の購入で迷っている人
この記事の結論
EOS R50はEOS kiss M2と比較して、以下の特徴があります。
- サイズはほぼそのままに軽量化
- 最新の映像エンジン搭載し高画質
- AIオートフォーカスを搭載し、ピント合わせに悩まない
- シャッター速度・連続撮影速度がアップしベストショットを逃さない
- より高精細な4K動画を撮影可能
- バッテリー持ちがよく、たくさん撮影できる
EOS R50がおすすめな人
- カメラまかせで美麗な写真や動画を取りたい
- 常に最新技術を追い求めたい・試したい
- 運動会の写真や動物の撮影、商品紹介の動画を撮影したい
EOS kiss M2がおすすめな人
- カメラにはできるだけコストをかけたくない
- カメラの技術は最新のものでなくてもよい
- ポートレートや風景写真などをメインで撮る
この記事を読んでわかること
- EOS R50とEOS kiss M2の共通点と相違点
- EOS R50とEOS kiss M2はそれぞれどんな人におすすめか
EOS R50(高性能な最新機種)

EOS kiss M2(お手頃価格)

Canon EOS R50とEOS kiss M2の総合比較表

Canon EOS R50とEOS kiss M2の主要項目を表にして比較しました。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
デザイン | やや丸みがある | ややシャープ |
カラー | ホワイト・ブラック | ホワイト・ブラック |
サイズ | 約116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm | 約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm |
重さ | 軽い(約375g、ブラックの場合) | 重い(約387g、ブラックの場合) |
映像エンジン | DIGIC X(より高精細に進化) | DIGIC 8 |
オートフォーカス | デュアルピクセルCMOS AF II (AIを搭載し進化) | デュアルピクセルCMOS AF |
シャッター速度 | 速い(最短1/8000秒) | 遅い(最短1/4000秒) |
連続撮影速度 | 速い(最高約15コマ/秒) | 遅い(最高約10コマ/秒) |
連続撮影可能枚数 | 多い(JPEGラージ:約42枚ほか) | 少ない(JPEGラージ/ファイン:約36枚ほか) |
動画撮影 | 高精細4K30p動画 レビュー用動画モード搭載など多機能化 | 4K25p動画 |
レンズマウント | RFマウント | EF-Mマウント |
対応レンズ | RF-Sレンズ RFレンズ | EF-Mレンズ |
液晶モニター | ワイド3.0型(3:2)/約162万ドット | ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット |
使用バッテリー容量 | 多い(LP-E17、1040mAh) | 少ない(LP-E12、875mAh) |
本体起動時間 | 速い(約0.4秒) | 遅い(約1.0秒) |
対応メモリーカード | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) |
インターフェース | USB Type-C HDMI出力端子 Φ3.5mmステレオミニジャック対応 | USB Micro-B HDMI出力端子 Φ3.5mmステレオミニジャック対応 |
通信機能 | Wifi(IEEE 802.11b/g/n) Wifiセキュリティの向上(WPA3-Personal対応) Bluetooth 4.2 | Wifi(IEEE 802.11b/g/n) Bluetooth 4.2 |
価格 | 高い(約12万円~) | 安い(約9万円~) |
発売日 | 2023年3月17日 | 2020年11月27日 |
EOS R50はキヤノンのミラーレスカメラにおいてエントリーモデルに位置づけされます。
しかし同じくエントリーモデルであったEOS kiss M2の後継機ではなく、EOS Rシリーズへと大きく進化した新たな機種です。

それではこれからくわしく解説していきますね。
外観・デザインの比較

外観・デザインの比較を以下の2つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
デザイン・カラー・材質の比較
デザイン・カラー・材質を比較しました。
結論:EOS R50の方がやや丸みを帯びている。カラーはどちらもホワイトとブラックの2色だが、材質はやや異なる。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
デザイン | やや丸みを帯びている | ややシャープ |
カラー | ホワイト・ブラックの2色 | ホワイト・ブラックの2色 |
外装材質 | ガラス繊維入りポリカーボネイト樹脂 | ポリカーボネート + エラストマー |
材質は実機で比較したいわね。

EOS R50のデザイン
EOS R50はやや丸みを帯びたデザインが特徴的で、親しみやすさがあります。

EOS kiss M2のデザイン
EOS kiss M2はややシャープなデザインが特徴的で、スタイリッシュな印象です。

サイズ・重さの比較
EOS R50とEOS kiss M2は、どちらもコンパクトで軽量なボディを持っていますが、若干のサイズや重量の差があります。
結論:サイズはほぼ同じで、EOS R50の方が軽い。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
サイズ | 約116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm(CIPA準拠) | 約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm(CIPA準拠) |
重さ | [ブラック]約328g(本体のみ) 約375g(バッテリー、メモリーカードを含む) [ホワイト]約329g(本体のみ) 約376g(バッテリー、メモリーカードを含む) | [ブラック]約350g(本体のみ) 約387g(バッテリー、メモリーカードを含む) [ホワイト]約351g(本体のみ) 約388g(バッテリー、メモリーカードを含む) |
EOS R50のほうが奥行きあるのに、10-20gほど軽いのね。

撮影機能の比較

撮影機能の比較を以下の6つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
センサー・画素数・映像エンジンの比較
センサー・画素数・映像エンジン・セルフクリーニングセンサーユニットの違いを比較しました。
結論:両方ともAPS-CサイズのCMOSセンサーで画素数はほぼ同じだが、映像エンジンはEOS R50のほうが優秀。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
センサー | CMOSセンサー(APS-Cサイズ) | CMOSセンサー(APS-Cサイズ) |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2410万画素 |
映像エンジン | DIGIC X | DIGIC 8 |
セルフクリーニングセンサーユニット | - | ○ |
EOS R50は映像エンジンがDGIC 8から最新のDIGIC Xに進化し、より高画質・高感度な映像を表現できるようになりました。
いっぽうでEOS kiss M2には採用されていたセルフクリーニングセンサーユニットが省かれたのは非常に残念です。
セルフ クリーニング センサー ユニット:撮像素子の前面(ローパスフィルター)に付いたゴミを自動的に取り除く、超音波振動ユニット。
EOS R50は市販のブロアーを使用して、手作業で撮像素子の清掃を行いましょう。
くわしくは【ミラーレスカメラ】EOS R50と一緒に買いたいおすすめアクセサリー6選をご覧ください。
オートフォーカスの比較
オートフォーカス(以下AF)の違いを比較しました。
結論:AFはEOS R50のほうが多機能で優れている。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
フォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF II | デュアルピクセルCMOS AF |
測距点 | 最大4503ポジション | 最大143分割 |
AFフレーム選択 | スポット1点AF 1点AF 領域拡大AF(上下左右) 領域拡大AF(周囲) フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) 全域AF | 1点AF ゾーンAF 顔+追尾優先AF スポット1点AF |
AFフレーム選択操作 | AFフレーム選択ボタン、タッチパネル | タッチパネル、十字キー |
輝度範囲 | EV-4~20(F1.2・中央測距点・常温・ISO100・ワンショットAF) | EV-4~18(F1.4・常温・ISO100) |
フォーカス動作 | ワンショットAF、AIフォーカスAF、サーボAF、手動(MF) | ワンショットAF(ONE SHOT)、サーボAF(SERVO)、手動(MF) |
EOS R50はAFがデュアルピクセルCMOS AF IIに進化。
従来よりAFエリアが大幅に拡大・細分化したことにより、被写体をとらえて追いかける機能も強化されました。
さらにEOS R50では被写体検出に「AIによる自動モード」を搭載し、楽にAFできるようになっています。
ディープラーニングを元に開発した被写体検出アルゴリズム「EOS iTR※ AF X」により、画面内に入ったものが被写体かどうかを判断。特に人物、動物、乗り物に対して、高精度な検出・追従性能を発揮します。EOS R50はそれらの特徴から被写体を自動的に検出し分ける「自動」モードを搭載しました。
※ Intelligent Tracking and Recognition
出典:キヤノン
シャッター速度の比較
シャッター速度の違いを比較しました。
結論:シャッター速度はEOS R50のほうが速い。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
シャッター速度 | [静止画撮影] 電子先幕設定時:1/4000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ 電子シャッター設定時:1/8000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ [動画撮影] 動画自動露出:1/4000~1/25秒 動画マニュアル露出:1/4000~1/8秒 | 1/4000~30秒、バルブ(すべての撮影モードを合わせて) |
ストロボ同調最高シャッター速度 | 電子先幕設定時:1/250秒 | 1/200秒 |
EOS R50は、シャッター速度が最高1/8000秒まで対応。

EOS kiss M2よりも高速な被写体の撮影にも対応できようになりました。
連写機能の比較
連写速度や連写枚数を比較しました。
結論:EOS R50の方が高速かつたくさんの写真を撮影できる。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
連続撮影速度 | 高速連続撮影+:最高約12コマ/秒(電子先幕)、最高約15コマ/秒(電子シャッター) 高速連続撮影:最高約7.6コマ/秒(電子先幕)、最高約15コマ/秒(電子シャッター) 低速連続撮影:最高約3.0コマ/秒(電子先幕)、最高約5.0コマ/秒(電子シャッター) | ワンショットAF時:最高約10コマ/秒 サーボAF時:最高約7.4コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | JPEGラージ:約42枚 RAW:約7枚 RAW+JPEGラージ:約7枚 ※UHS-I対応 32GB SDカードを使用し、試験基準(電子先幕時、ワンショットAF、高速連続撮影+、ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード)で測定 | JPEGラージ/ファイン:約36枚 RAW:約10枚 RAW+JPEGラージ/ファイン:約10枚 C-RAW:約16枚 C-RAW+JPEGラージ/ファイン:約15枚 ※UHS-I 対応 32GB SDカードを使用し、試験基準(アスペクト比3:2、ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード)で測定 |
EOS R50の方が高速かつ多くの写真を撮影できるので、ベストショットを逃しません。
RAWやRAW+JPEGではEOS kiss M2よりも連続撮影可能枚数が少なくなっています。
動画撮影機能の比較
動画の記録サイズやビットレート(1秒あたりのデータ量)、フォーカス方式などを比較しました。
結論:EOS R50の方が高精細な動画を撮影でき、便利な機能が使える。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
記録サイズ:フレームレート | 3840×2160(4K UHD):29.97/25.00/23.98p 1920×1080(Full HD):119.88/100.00/59.94/50.00/29.97/25.00/23.98p ※119.88/100.00pはハイフレームレート動画 | 3840×2160(4K):25.00/23.98p 1920×1080(Full HD):59.94/50.00/29.97/25.00/23.98p 1280×720(HD):119.9/100.00/59.94/50.00p |
ビットレート(ファイルサイズ) | [HDR PQ:OFF] 4K UHD(29.97p/25.00p/23.98p)IPB標準:約120Mbps、IPB軽量:約60Mbps Full HD (119.88p/100.00p)/IPB標準:約120Mbps、IPB軽量:約70Mbps Full HD(59.94p/50.00p)/IPB標準:約60Mbps、IPB軽量:約35Mbps Full HD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB標準:約30Mbps、IPB軽量:約12Mbps タイムラプス動画/ALL-I/Full HD:約90Mbps [HDR PQ:ON] 4K UHD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB標準:約170Mbps、IPB軽量:約85Mbps Full HD(119.88p/100.00p)/IPB標準:約180Mbps、IPB軽量:約100Mbps ※ハイフレームレート動画 Full HD(59.94p/50.00p)/IPB標準:約90Mbps、IPB軽量:約50Mbps Full HD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB標準:約45Mbps、IPB軽量:約28Mbps タイムラプス動画/ALL-I/Full HD:約135Mbps | 4K(25.00p/23.98p):約120Mbps Full HD(59.94p/50.00p):約60Mbps Full HD(29.97p/25.00p/23.98p):約30Mbps HD(119.9p/100.00p):約52Mbps HD(59.94p/50.00p):約26Mbps |
フォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF II、動画サーボAF | デュアルピクセルCMOS AF(1点AF、顔+追尾優先AF、ゾーンAF)、コントラストAF(4K撮影時) |
その他 | 商品紹介で役立つ「レビュー用動画モード」 カスタム撮影モード タッチREC 動画セルフタイマー 動画記録中の赤枠強調表示 フォーカスブリージング補正(フォーカス移動時の画角変化を抑えて自然な動画) ダイジェスト動画を自動で作成するプラスムービーオート |
両機種ともに4K動画を撮影できますが、EOS R50はEOS kiss M2よりも高精細な4K 30P動画が撮れるようになりました。
その他、便利な機能が増えて撮影しやすくなっています。
レンズマウントと対応レンズの比較
3-3-1. レンズの種類と性能の比較
結論:両者のマウントは大きく異なるため、注意が必要。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
レンズマウント | RFマウント | EF-Mマウント |
対応レンズ | RF-Sレンズ RFレンズ | EF-Mレンズ |
EOS kiss M2のマウント(レンズを装着する台座部分)は、EF-Mマウント(ミラーレスEOSシリーズ専用)です。
いっぽうでEOS R50のマウントはRFマウントのため、EF-Mレンズを装着することはできません。
以下に紹介するマウントアダプターを使えばEOS R50でEFレンズ(一眼レフEOSシリーズ用)を装着できますが、EF-Mレンズは装着できないので注意しましょう。
EOS kiss M2からR50に買い替えても、EF-Mレンズは流用できないのね。



外部機能・性能の比較

外部機能・性能の比較を以下の5つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
液晶モニターの比較
液晶モニターのサイズや仕様などを比較しました。
結論:液晶モニターの画質はEOS R50の方が良い。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
形式 | TFT式カラー液晶モニター | TFT式カラー液晶モニター |
画面サイズ/ドット数 | ワイド3.0型(3:2)/約162万ドット | ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット |
調整機能 | モニターの明るさ(7段階) | モニターの明るさ(7段階) |
視野角 | 上下/左右ともに約170° | 上下/左右ともに約170° |
角度調整 | バリアングル式 開き角:約0~175°、 回転角:(手前側)約0~90°(奥側)約0~180° | バリアングル式 開き角:約0~175°、 回転角:(手前側)約0~90°(奥側)約0~180° |
タッチパネル | 静電容量方式 ダブルタップ操作でのメニュー拡大表示 | 静電容量方式 ダブルタップ操作でのメニュー拡大表示 |
画像表示形式 | 1枚表示(情報表示なし)、1枚表示(簡易情報)、1枚表示(撮影情報表示:詳細情報、レンズ/ヒストグラム情報、ホワイトバランス情報、ピクチャースタイル情報、色空間/ノイズ低減情報、レンズ光学補正情報、画像送信履歴情報、GPS情報)、インデックス表示(4枚/9枚/36枚/100枚) ※撮影情報表示の表示内容を任意設定可能 | 1枚表示(情報表示なし)、1枚表示(簡易情報)、1枚表示(詳細情報:レンズ情報、ヒストグラム情報、ノイズ低減情報、ピクチャースタイル、各種補正データ)、インデックス表示(4枚/9枚/36枚/100枚)、画像回転 |
表示言語 | 日本語、英語 | 日本語、英語 |
液晶モニターの大きさや角度調整などは同じですが、EOS R50のほうがやや画質が良くなっています。
画面に表示される情報量も増えているのね。

バッテリー容量と使用可能時間の比較
バッテリー容量や使用可能時間を比較しました。
結論:EOS R50はバッテリー容量が増えたので撮影可能枚数は増えたが、高精細の動画が撮れるようになり動画撮影時間は短くなった。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
本体起動時間 | 約0.4秒(CIPA基準に準拠) | 約1.0秒(CIPA基準に準拠) |
使用電池 | バッテリーパックLP-E17、1個 | バッテリーパックLP-E12、1個 |
撮影可能枚数の目安 | ファインダー撮影:常温(+23℃)約320枚 モニター撮影:常温(+23℃)約440枚 ※フル充電のバッテリーパック LP-E17使用時[撮影画面表示設定:省電力優先]設定時(初期設定) | ファインダー撮影:常温(+23℃)約250枚/低温(0℃)約230枚 モニター撮影:常温(+23℃)約305枚/低温(0℃)約280枚 ※フル充電のバッテリーパック LP-E12使用時[撮影画面表示設定:省電力優先]設定時(初期設定) |
動画撮影可能時間 | 4K/IPB (標準) 29.97/25.00fps:常温(+23℃)約1時間00分 フルHD/IPB(標準)29.97/25.00fps :常温(+23℃)約2時間00分 ※フル充電のバッテリーパック LP-E17使用時 | 4K:常温(+23℃)約1時間35分 フルHD:常温(+23℃)約2時間10分/低温(0℃)約2時間10分 ※フル充電のバッテリーパック LP-E12使用時 |
EOS R50のバッテリーパックLP-E17はDC7.2V ・ 1040mAh。
いっぽうEOS kiss M2のバッテリーパックLP-E12はDC7.2V ・ 875mAhなので、容量が増えました。
これにより、EOS R50のほうがたくさん写真を撮ることができます。
カメラの起動時間は短くなったのね。

しかしより高精細の動画を撮影できるようになったため、動画撮影可能時間はEOS R50のほうが短くなりました。
対応メモリーカードと要求カード性能の比較
写真や動画を保存するためには、メモリーカードが必須です。
対応メモリーカードと要求カード性能を比較しました。
結論:両者ともSD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I)に対応。要求カード性能はEOS R50のほうが高い。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
メモリーカード | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) |
要求カード性能 | 4K UHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(標準):UHSスピードクラス3以上 4K UHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(軽量):SDスピードクラス10以上(8bit)、UHSスピードクラス3以上(10bit/HDR PQ) フルHD(119.88/100.00)/IPB(標準):UHSスピードクラス3以上 フルHD(119.88/100.00)/IPB(軽量):SDスピードクラス10以上(8bit)、UHSスピードクラス3以上(10bit/HDR PQ) フルHD(59.94/50.00)/IPB(標準):SDスピードクラス10以上(8bit)、UHSスピードクラス3以上(10bit/HDR PQ) フルHD(59.94/50.00)/IPB(軽量):SDスピードクラス6以上(8bit)、SDスピードクラス10以上(10bit/HDR PQ) フルHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(標準):SDスピードクラス6以上 フルHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(軽量):SDスピードクラス4以上 フルHD(タイムラプス動画)/(29.97/25.00)/ALL-I:読み出し速度が30MB/秒以上のカード | 4K UHD(25.00/23.98)/IPB(標準):UHSスピードクラス3以上 フルHD(59.94/50.00)/IPB(標準):SDスピードクラス10以上 フルHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(標準):SDスピードクラス6以上 HD(59.94/50.0)/IPB(標準):SDスピードクラス4以上 HD(119.88/100.00)/IPB(標準):SDスピードクラス10以上 4K(タイムラプス動画)/(29.97/25.00)/ALL-I:読み出し速度が40MB/秒以上のカード フルHD(タイムラプス動画)/(29.97/25.00)/ALL-I:読み出し速度が20MB/秒以上のカード |
使用可能なメモリーカードについては両者に違いはありませんが、EOS R50のほうが高精細な動画が撮れるため要求カード性能は高くなっています。
UHS-Iというのは転送速度の規格のひとつです。
より高速な転送速度に対応したUHS-IIのSDカードは使えませんので注意しましょう。
インターフェースの比較
インターフェースを比較しました。
結論:EOS R50はUSB Type-C対応に進化。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
デジタル端子 | 端子形状:USB Type-C 通信:Hi-Speed USB(USB 2.0) 用途:パソコン/スマホ通信用 USB充電/給電用 | USB Micro-B (パソコン通信[Hi-Speed USB(USB2.0)相当]・PictBridge用) |
HDMI出力端子 | タイプD(マイクロ) (解像度自動切り換え/HDMI CEC非対応/接続するテレビのビデオ方式に合わせて、[NTSC][PAL]を設定しないと、映像が表示されない) | タイプD(マイクロ) (解像度自動切り替え) |
外部マイク入力端子 | Φ3.5mmステレオミニジャック対応 | Φ3.5mmステレオミニジャック対応 |
EOS R50はUSB Type-C対応へと進化しましたが、ほかは変わりありません。
通信機能の比較
通信機能(Wifi、Bluetooth)を比較しました。
結論:EOS R50はWifiのセキュリティーがアップ。
Wifi | EOS R50 | EOS kiss M2 |
---|---|---|
準拠規格 | IEEE 802.11b/g/n 相当 | IEEE 802.11b/g/n 相当 |
伝送方式 | DS-SS変調方式(IEEE 802.11b) OFDM変調方式(IEEE 802.11g/n) | DS-SS変調方式(IEEE 802.11b) OFDM変調方式(IEEE 802.11g/n) |
送信周波数(中心周波数) | 周波数:2412~2462MHz、チャンネル:1~11ch | 周波数:2312~2462MHz、チャンネル:1~11ch |
接続方法 | インフラストラクチャーモード※、カメラアクセスポイントモード※Wi-Fi Protected Setup対応 | インフラストラクチャーモード※、カメラアクセスポイントモード※Wi-Fi Protected Setup対応 |
セキュリティー | 認証方式:オープン、共有キー、WPA/WPA2/WPA3-Personal 暗号化:WEP、TKIP、AES | 認証方式:オープン、共有キー、WPA-PSK、WPA2-PSK 暗号化:WEP、TKIP、AES |
Bluetooth | EOS R50 | EOS kiss M2 |
---|---|---|
準拠規格 | Bluetooth Specification Version 4.2準拠 (Bluetooth low energy technology) | Bluetooth Specification Version 4.2準拠 (Bluetooth low energy technology) |
伝送方式 | GFSK変調方式 | GFSK変調方式 |
接続機器 | スマートフォン、ワイヤレスリモートコントローラーBR-E1に対応 | スマートフォン、ワイヤレスリモートコントローラーBR-E1に対応 |
EOS kiss M2に比べてEOS R50はWifiのセキュリティーがアップしましたが、ほかはほぼ変わりありません。
価格・コストパフォーマンスの比較

価格・コストパフォーマンスの比較を以下の2つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
価格の比較
EOS R50とEOS kissM2の価格について、ボディ・標準レンズキット・ダブルズームキットの3つにわけて比較します。
ボディのみ


楽天市場では約27,000円の差でEOS kiss M2のほうが安いです。
標準レンズキット


楽天市場では約34,000円の差でEOS kiss M2のほうが安いです。
ダブルズームキット

楽天市場では約47,000円の差でEOS kiss M2のほうが安いです。
EOS kiss M2は2020年11月27日発売から約2年半が経過しており、安くなってきています。
ただし、搭載されているレンズの種類や性能によっても価格は異なるため、あなたが必要とする機能に合わせて選ぶことが大切です。
コストパフォーマンスの比較
機能や性能のバランスから見たコストパフォーマンスの比較です。
EOS R50とEOS kiss M2は、エントリーレベルのミラーレスカメラとしては十分な性能を持っています。
ポートレートや風景写真などをメインで撮るなら、EOS kiss M2のほうがコストパフォーマンスは高いです。
いっぽうで運動会の写真や動物の撮影、商品紹介の動画を撮影するなら、EOS R50のほうが価格に見あった性能を発揮してくれます。

あなた自身の使い方や撮影目的に合わせてえらびましょう。
Canon EOS R50とEOS kiss M2それぞれがおすすめな人

EOS R50とEOS kiss M2はいずれもミラーレスカメラのエントリーモデルです。
しかし両者は撮影機能や性能などが大きく異なります。
それぞれどんな人におすすめなのかをまとめました。
Canon EOS R50がおすすめな人
Canon EOS R50がおすすめな人は以下のとおりです。
- カメラまかせで美麗な写真や動画を取りたい
- 常に最新技術を追い求めたい・試したい
- 運動会の写真や動物の撮影、商品紹介の動画を撮影したい
値段は高いけど、やっぱり最新機種が欲しいわ。


私はEOS R50を買う予定だよ。
Canon EOS kiss M2がおすすめな人
Canon EOS kiss M2は次のような人におすすめです。
- カメラにはできるだけコストをかけたくない
- カメラの技術は最新のものでなくてもよい
- ポートレートや風景写真などをメインで撮る
EOS kiss M2はコスパが良いのが魅力的ね。


初心者ならEOS kiss M2で十分楽しめるよ。
Canon EOS R50とEOS kiss M2の徹底比較まとめ

最後にまとめです。
外観・デザインの比較
EOS R50はEOS kiss M2よりもやや丸みを帯びており、さらに軽量化されました。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
撮影機能の比較
EOS R50は最新の映像エンジンを搭載し、オートフォーカス性能や動画撮影機能がアップ。
シャッター速度と連射速度はさらに高速化され、ベストショットを逃しません。
いっぽうでレンズマウントが変更されたため、EOS kiss M2対応レンズはEOS R50に流用できなくなりました。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
外部機能・性能の比較
EOS R50は液晶モニターが見やすくなり、バッテリー性能も向上。
デジタル端子はUSB Type-C対応へと進化し、Wifiセキュリティがアップしています。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
価格・コストパフォーマンスの比較
EOS R50は2023年3月17日に発売予定。
EOS kiss M2は発売から約2年半が経過しており、安くなってきました。
静止画メインならEOS kissM2のコスパが良いですが、より高精細な静止画や動画をストレスなく撮影したいならEOS R50がおすすめです。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
EOS R50、EOS kiss M2それぞれがおすすめな人は以下のとおりです。
EOS R50がおすすめな人
- カメラまかせで美麗な写真や動画を取りたい
- 常に最新技術を追い求めたい・試したい
- 運動会の写真や動物の撮影、商品紹介の動画を撮影したい
EOS kiss M2がおすすめな人
- カメラにはできるだけコストをかけたくない
- カメラの技術は最新のものでなくてもよい
- ポートレートや風景写真などをメインで撮る
あなたの好みや目的に応じてカメラを選びましょう。
最新機種EOS R50の魅力については以下の記事をご覧ください。