
キヤノンのEOS R50(2023年3月17日発売)はエントリーモデルの新しいミラーレスカメラです。
いっぽうでEOS kiss M2は長らく愛されてきたエントリークラス「EOS kissシリーズ」の最終モデル。
EOS R50はEOS kiss M2と比較して何が変わったのか?どっちを買うべきなのか?
気になりますよね。
そこで今回はミラーレスカメラ歴7年の筆者が、Canon EOS R50とEOS kiss M2を徹底比較してどっちがおすすめかをお伝えします。

この記事を読めば、あなたにピッタリなカメラがわかりますよ。
EOS R50とEOS kiss M2の違い比較表

Canon EOS R50とEOS kiss M2の主要項目を表にして比較しました。
項目 | EOS R50 | EOS kiss M2 |
---|---|---|
デザイン | やや丸みがある | ややシャープ |
カラー | ホワイト・ブラック | ホワイト・ブラック |
サイズ | 約116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm | 約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm |
重さ | 軽い(約375g、ブラックの場合) | 重い(約387g、ブラックの場合) |
映像エンジン | DIGIC X(より高精細に進化) | DIGIC 8 |
オートフォーカス | デュアルピクセルCMOS AF II (AIを搭載し進化) | デュアルピクセルCMOS AF |
シャッター速度 | 速い(最短1/8000秒) | 遅い(最短1/4000秒) |
連続撮影速度 | 速い(最高約15コマ/秒) | 遅い(最高約10コマ/秒) |
連続撮影可能枚数 | 多い(JPEGラージ:約42枚ほか) | 少ない(JPEGラージ/ファイン:約36枚ほか) |
動画撮影 | 高精細4K30p動画 レビュー用動画モード搭載など多機能化 | 4K25p動画 |
レンズマウント | RFマウント | EF-Mマウント |
対応レンズ | RF-Sレンズ RFレンズ | EF-Mレンズ |
液晶モニター | ワイド3.0型(3:2)/約162万ドット | ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット |
使用バッテリー容量 | 多い(LP-E17、1040mAh) | 少ない(LP-E12、875mAh) |
本体起動時間 | 速い(約0.4秒) | 遅い(約1.0秒) |
対応メモリーカード | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) |
インターフェース | USB Type-C HDMI出力端子 Φ3.5mmステレオミニジャック対応 | USB Micro-B HDMI出力端子 Φ3.5mmステレオミニジャック対応 |
通信機能 | Wifi(IEEE 802.11b/g/n) Wifiセキュリティの向上(WPA3-Personal対応) Bluetooth 4.2 | Wifi(IEEE 802.11b/g/n) Bluetooth 4.2 |
価格 | 高い(約12万円~) | 安い(約9万円~) |
発売日 | 2023年3月17日 | 2020年11月27日 |
EOS R50はキヤノンのミラーレスカメラにおいてエントリーモデルに位置づけされます。
しかし同じくエントリーモデルであったEOS kiss M2の後継機ではなく、EOS Rシリーズへと大きく進化した新たな機種です。

それではこれからくわしく解説していきますね。
外観・デザインの違いを比較

外観・デザインの比較を以下の2つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
デザイン・カラー・材質の比較
デザイン・カラー・材質を比較しました。
結論:EOS R50の方がやや丸みを帯びている。カラーはどちらもホワイトとブラックの2色だが、材質はやや異なる。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
デザイン | やや丸みを帯びている | ややシャープ |
カラー | ホワイト・ブラックの2色 | ホワイト・ブラックの2色 |
外装材質 | ガラス繊維入りポリカーボネイト樹脂 | ポリカーボネート + エラストマー |
材質は実機で比較したいわね。

EOS R50のデザイン
EOS R50はやや丸みを帯びたデザインが特徴的で、親しみやすさがあります。

EOS kiss M2のデザイン
EOS kiss M2はややシャープなデザインが特徴的で、スタイリッシュな印象です。

サイズ・重さの比較
EOS R50とEOS kiss M2は、どちらもコンパクトで軽量なボディを持っていますが、若干のサイズや重量の差があります。
結論:サイズはほぼ同じで、EOS R50の方が軽い。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
サイズ | 約116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm(CIPA準拠) | 約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm(CIPA準拠) |
重さ | [ブラック]約328g(本体のみ) 約375g(バッテリー、メモリーカードを含む) [ホワイト]約329g(本体のみ) 約376g(バッテリー、メモリーカードを含む) | [ブラック]約350g(本体のみ) 約387g(バッテリー、メモリーカードを含む) [ホワイト]約351g(本体のみ) 約388g(バッテリー、メモリーカードを含む) |
EOS R50のほうが奥行きあるのに、10-20gほど軽いのね。

撮影機能の違いを比較

撮影機能の比較を以下の6つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
センサー・画素数・映像エンジンの比較
センサー・画素数・映像エンジン・セルフクリーニングセンサーユニットの違いを比較しました。
結論:両方ともAPS-CサイズのCMOSセンサーで画素数はほぼ同じだが、映像エンジンはEOS R50のほうが優秀。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
センサー | CMOSセンサー(APS-Cサイズ) | CMOSセンサー(APS-Cサイズ) |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2410万画素 |
映像エンジン | DIGIC X | DIGIC 8 |
セルフクリーニングセンサーユニット | - | ○ |
EOS R50は映像エンジンがDGIC 8から最新のDIGIC Xに進化し、より高画質・高感度な映像を表現できるようになりました。
いっぽうでEOS kiss M2には採用されていたセルフクリーニングセンサーユニットが省かれたのは非常に残念です。
セルフ クリーニング センサー ユニット:撮像素子の前面(ローパスフィルター)に付いたゴミを自動的に取り除く、超音波振動ユニット。
EOS R50は市販のブロアーを使用して、手作業で撮像素子の清掃を行いましょう。
くわしくは【ミラーレスカメラ】EOS R50と一緒に買いたいおすすめアクセサリー6選をご覧ください。
オートフォーカスの比較
オートフォーカス(以下AF)の違いを比較しました。
結論:AFはEOS R50のほうが多機能で優れている。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
フォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF II | デュアルピクセルCMOS AF |
測距点 | 最大4503ポジション | 最大143分割 |
AFフレーム選択 | スポット1点AF 1点AF 領域拡大AF(上下左右) 領域拡大AF(周囲) フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) 全域AF | 1点AF ゾーンAF 顔+追尾優先AF スポット1点AF |
AFフレーム選択操作 | AFフレーム選択ボタン、タッチパネル | タッチパネル、十字キー |
輝度範囲 | EV-4~20(F1.2・中央測距点・常温・ISO100・ワンショットAF) | EV-4~18(F1.4・常温・ISO100) |
フォーカス動作 | ワンショットAF、AIフォーカスAF、サーボAF、手動(MF) | ワンショットAF(ONE SHOT)、サーボAF(SERVO)、手動(MF) |
EOS R50はAFがデュアルピクセルCMOS AF IIに進化。
従来よりAFエリアが大幅に拡大・細分化したことにより、被写体をとらえて追いかける機能も強化されました。
さらにEOS R50では被写体検出に「AIによる自動モード」を搭載し、楽にAFできるようになっています。
ディープラーニングを元に開発した被写体検出アルゴリズム「EOS iTR※ AF X」により、画面内に入ったものが被写体かどうかを判断。特に人物、動物、乗り物に対して、高精度な検出・追従性能を発揮します。EOS R50はそれらの特徴から被写体を自動的に検出し分ける「自動」モードを搭載しました。
※ Intelligent Tracking and Recognition
出典:キヤノン
シャッター速度の比較
シャッター速度の違いを比較しました。
結論:シャッター速度はEOS R50のほうが速い。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
シャッター速度 | [静止画撮影] 電子先幕設定時:1/4000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ 電子シャッター設定時:1/8000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ [動画撮影] 動画自動露出:1/4000~1/25秒 動画マニュアル露出:1/4000~1/8秒 | 1/4000~30秒、バルブ(すべての撮影モードを合わせて) |
ストロボ同調最高シャッター速度 | 電子先幕設定時:1/250秒 | 1/200秒 |
EOS R50は、シャッター速度が最高1/8000秒まで対応。

EOS kiss M2よりも高速な被写体の撮影にも対応できようになりました。
連写機能の比較
連写速度や連写枚数を比較しました。
結論:EOS R50の方が高速かつたくさんの写真を撮影できる。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
連続撮影速度 | 高速連続撮影+:最高約12コマ/秒(電子先幕)、最高約15コマ/秒(電子シャッター) 高速連続撮影:最高約7.6コマ/秒(電子先幕)、最高約15コマ/秒(電子シャッター) 低速連続撮影:最高約3.0コマ/秒(電子先幕)、最高約5.0コマ/秒(電子シャッター) | ワンショットAF時:最高約10コマ/秒 サーボAF時:最高約7.4コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | JPEGラージ:約42枚 RAW:約7枚 RAW+JPEGラージ:約7枚 ※UHS-I対応 32GB SDカードを使用し、試験基準(電子先幕時、ワンショットAF、高速連続撮影+、ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード)で測定 | JPEGラージ/ファイン:約36枚 RAW:約10枚 RAW+JPEGラージ/ファイン:約10枚 C-RAW:約16枚 C-RAW+JPEGラージ/ファイン:約15枚 ※UHS-I 対応 32GB SDカードを使用し、試験基準(アスペクト比3:2、ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード)で測定 |
EOS R50の方が高速かつ多くの写真を撮影できるので、ベストショットを逃しません。
RAWやRAW+JPEGではEOS kiss M2よりも連続撮影可能枚数が少なくなっています。
動画撮影機能の比較
動画の記録サイズやビットレート(1秒あたりのデータ量)、フォーカス方式などを比較しました。
結論:EOS R50の方が高精細な動画を撮影でき、便利な機能が使える。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
記録サイズ:フレームレート | 3840×2160(4K UHD):29.97/25.00/23.98p 1920×1080(Full HD):119.88/100.00/59.94/50.00/29.97/25.00/23.98p ※119.88/100.00pはハイフレームレート動画 | 3840×2160(4K):25.00/23.98p 1920×1080(Full HD):59.94/50.00/29.97/25.00/23.98p 1280×720(HD):119.9/100.00/59.94/50.00p |
ビットレート(ファイルサイズ) | [HDR PQ:OFF] 4K UHD(29.97p/25.00p/23.98p)IPB標準:約120Mbps、IPB軽量:約60Mbps Full HD (119.88p/100.00p)/IPB標準:約120Mbps、IPB軽量:約70Mbps Full HD(59.94p/50.00p)/IPB標準:約60Mbps、IPB軽量:約35Mbps Full HD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB標準:約30Mbps、IPB軽量:約12Mbps タイムラプス動画/ALL-I/Full HD:約90Mbps [HDR PQ:ON] 4K UHD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB標準:約170Mbps、IPB軽量:約85Mbps Full HD(119.88p/100.00p)/IPB標準:約180Mbps、IPB軽量:約100Mbps ※ハイフレームレート動画 Full HD(59.94p/50.00p)/IPB標準:約90Mbps、IPB軽量:約50Mbps Full HD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB標準:約45Mbps、IPB軽量:約28Mbps タイムラプス動画/ALL-I/Full HD:約135Mbps | 4K(25.00p/23.98p):約120Mbps Full HD(59.94p/50.00p):約60Mbps Full HD(29.97p/25.00p/23.98p):約30Mbps HD(119.9p/100.00p):約52Mbps HD(59.94p/50.00p):約26Mbps |
フォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF II、動画サーボAF | デュアルピクセルCMOS AF(1点AF、顔+追尾優先AF、ゾーンAF)、コントラストAF(4K撮影時) |
その他 | 商品紹介で役立つ「レビュー用動画モード」 カスタム撮影モード タッチREC 動画セルフタイマー 動画記録中の赤枠強調表示 フォーカスブリージング補正(フォーカス移動時の画角変化を抑えて自然な動画) ダイジェスト動画を自動で作成するプラスムービーオート |
両機種ともに4K動画を撮影できますが、EOS R50はEOS kiss M2よりも高精細な4K 30P動画が撮れるようになりました。
その他、便利な機能が増えて撮影しやすくなっています。
レンズマウントと対応レンズの比較
3-3-1. レンズの種類と性能の比較
結論:両者のマウントは大きく異なるため、注意が必要。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
レンズマウント | RFマウント | EF-Mマウント |
対応レンズ | RF-Sレンズ RFレンズ | EF-Mレンズ |
EOS kiss M2のマウント(レンズを装着する台座部分)は、EF-Mマウント(ミラーレスEOSシリーズ専用)です。
いっぽうでEOS R50のマウントはRFマウントのため、EF-Mレンズを装着することはできません。
以下に紹介するマウントアダプターを使えばEOS R50でEFレンズ(一眼レフEOSシリーズ用)を装着できますが、EF-Mレンズは装着できないので注意しましょう。
EOS kiss M2からR50に買い替えても、EF-Mレンズは流用できないのね。

外部機能・性能の違いを比較

外部機能・性能の比較を以下の5つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
液晶モニターの比較
液晶モニターのサイズや仕様などを比較しました。
結論:液晶モニターの画質はEOS R50の方が良い。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
形式 | TFT式カラー液晶モニター | TFT式カラー液晶モニター |
画面サイズ/ドット数 | ワイド3.0型(3:2)/約162万ドット | ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット |
調整機能 | モニターの明るさ(7段階) | モニターの明るさ(7段階) |
視野角 | 上下/左右ともに約170° | 上下/左右ともに約170° |
角度調整 | バリアングル式 開き角:約0~175°、 回転角:(手前側)約0~90°(奥側)約0~180° | バリアングル式 開き角:約0~175°、 回転角:(手前側)約0~90°(奥側)約0~180° |
タッチパネル | 静電容量方式 ダブルタップ操作でのメニュー拡大表示 | 静電容量方式 ダブルタップ操作でのメニュー拡大表示 |
画像表示形式 | 1枚表示(情報表示なし)、1枚表示(簡易情報)、1枚表示(撮影情報表示:詳細情報、レンズ/ヒストグラム情報、ホワイトバランス情報、ピクチャースタイル情報、色空間/ノイズ低減情報、レンズ光学補正情報、画像送信履歴情報、GPS情報)、インデックス表示(4枚/9枚/36枚/100枚) ※撮影情報表示の表示内容を任意設定可能 | 1枚表示(情報表示なし)、1枚表示(簡易情報)、1枚表示(詳細情報:レンズ情報、ヒストグラム情報、ノイズ低減情報、ピクチャースタイル、各種補正データ)、インデックス表示(4枚/9枚/36枚/100枚)、画像回転 |
表示言語 | 日本語、英語 | 日本語、英語 |
液晶モニターの大きさや角度調整などは同じですが、EOS R50のほうがやや画質が良くなっています。
画面に表示される情報量も増えているのね。

バッテリー容量と使用可能時間の比較
バッテリー容量や使用可能時間を比較しました。
結論:EOS R50はバッテリー容量が増えたので撮影可能枚数は増えたが、高精細の動画が撮れるようになり動画撮影時間は短くなった。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
本体起動時間 | 約0.4秒(CIPA基準に準拠) | 約1.0秒(CIPA基準に準拠) |
使用電池 | バッテリーパックLP-E17、1個 | バッテリーパックLP-E12、1個 |
撮影可能枚数の目安 | ファインダー撮影:常温(+23℃)約320枚 モニター撮影:常温(+23℃)約440枚 ※フル充電のバッテリーパック LP-E17使用時[撮影画面表示設定:省電力優先]設定時(初期設定) | ファインダー撮影:常温(+23℃)約250枚/低温(0℃)約230枚 モニター撮影:常温(+23℃)約305枚/低温(0℃)約280枚 ※フル充電のバッテリーパック LP-E12使用時[撮影画面表示設定:省電力優先]設定時(初期設定) |
動画撮影可能時間 | 4K/IPB (標準) 29.97/25.00fps:常温(+23℃)約1時間00分 フルHD/IPB(標準)29.97/25.00fps :常温(+23℃)約2時間00分 ※フル充電のバッテリーパック LP-E17使用時 | 4K:常温(+23℃)約1時間35分 フルHD:常温(+23℃)約2時間10分/低温(0℃)約2時間10分 ※フル充電のバッテリーパック LP-E12使用時 |
EOS R50のバッテリーパックLP-E17はDC7.2V ・ 1040mAh。
いっぽうEOS kiss M2のバッテリーパックLP-E12はDC7.2V ・ 875mAhなので、容量が増えました。
これにより、EOS R50のほうがたくさん写真を撮ることができます。
カメラの起動時間は短くなったのね。

しかしより高精細の動画を撮影できるようになったため、動画撮影可能時間はEOS R50のほうが短くなりました。
対応メモリーカードと要求カード性能の比較
写真や動画を保存するためには、メモリーカードが必須です。
対応メモリーカードと要求カード性能を比較しました。
結論:両者ともSD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I)に対応。要求カード性能はEOS R50のほうが高い。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
メモリーカード | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) |
要求カード性能 | 4K UHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(標準):UHSスピードクラス3以上 4K UHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(軽量):SDスピードクラス10以上(8bit)、UHSスピードクラス3以上(10bit/HDR PQ) フルHD(119.88/100.00)/IPB(標準):UHSスピードクラス3以上 フルHD(119.88/100.00)/IPB(軽量):SDスピードクラス10以上(8bit)、UHSスピードクラス3以上(10bit/HDR PQ) フルHD(59.94/50.00)/IPB(標準):SDスピードクラス10以上(8bit)、UHSスピードクラス3以上(10bit/HDR PQ) フルHD(59.94/50.00)/IPB(軽量):SDスピードクラス6以上(8bit)、SDスピードクラス10以上(10bit/HDR PQ) フルHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(標準):SDスピードクラス6以上 フルHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(軽量):SDスピードクラス4以上 フルHD(タイムラプス動画)/(29.97/25.00)/ALL-I:読み出し速度が30MB/秒以上のカード | 4K UHD(25.00/23.98)/IPB(標準):UHSスピードクラス3以上 フルHD(59.94/50.00)/IPB(標準):SDスピードクラス10以上 フルHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(標準):SDスピードクラス6以上 HD(59.94/50.0)/IPB(標準):SDスピードクラス4以上 HD(119.88/100.00)/IPB(標準):SDスピードクラス10以上 4K(タイムラプス動画)/(29.97/25.00)/ALL-I:読み出し速度が40MB/秒以上のカード フルHD(タイムラプス動画)/(29.97/25.00)/ALL-I:読み出し速度が20MB/秒以上のカード |
使用可能なメモリーカードについては両者に違いはありませんが、EOS R50のほうが高精細な動画が撮れるため要求カード性能は高くなっています。
UHS-Iというのは転送速度の規格のひとつです。
より高速な転送速度に対応したUHS-IIのSDカードは使えませんので注意しましょう。
インターフェースの比較
インターフェースを比較しました。
結論:EOS R50はUSB Type-C対応に進化。
EOS R50 | EOS kiss M2 | |
---|---|---|
デジタル端子 | 端子形状:USB Type-C 通信:Hi-Speed USB(USB 2.0) 用途:パソコン/スマホ通信用 USB充電/給電用 | USB Micro-B (パソコン通信[Hi-Speed USB(USB2.0)相当]・PictBridge用) |
HDMI出力端子 | タイプD(マイクロ) (解像度自動切り換え/HDMI CEC非対応/接続するテレビのビデオ方式に合わせて、[NTSC][PAL]を設定しないと、映像が表示されない) | タイプD(マイクロ) (解像度自動切り替え) |
外部マイク入力端子 | Φ3.5mmステレオミニジャック対応 | Φ3.5mmステレオミニジャック対応 |
EOS R50はUSB Type-C対応へと進化しましたが、ほかは変わりありません。
通信機能の比較
通信機能(Wifi、Bluetooth)を比較しました。
結論:EOS R50はWifiのセキュリティーがアップ。
Wifi | EOS R50 | EOS kiss M2 |
---|---|---|
準拠規格 | IEEE 802.11b/g/n 相当 | IEEE 802.11b/g/n 相当 |
伝送方式 | DS-SS変調方式(IEEE 802.11b) OFDM変調方式(IEEE 802.11g/n) | DS-SS変調方式(IEEE 802.11b) OFDM変調方式(IEEE 802.11g/n) |
送信周波数(中心周波数) | 周波数:2412~2462MHz、チャンネル:1~11ch | 周波数:2312~2462MHz、チャンネル:1~11ch |
接続方法 | インフラストラクチャーモード※、カメラアクセスポイントモード※Wi-Fi Protected Setup対応 | インフラストラクチャーモード※、カメラアクセスポイントモード※Wi-Fi Protected Setup対応 |
セキュリティー | 認証方式:オープン、共有キー、WPA/WPA2/WPA3-Personal 暗号化:WEP、TKIP、AES | 認証方式:オープン、共有キー、WPA-PSK、WPA2-PSK 暗号化:WEP、TKIP、AES |
Bluetooth | EOS R50 | EOS kiss M2 |
---|---|---|
準拠規格 | Bluetooth Specification Version 4.2準拠 (Bluetooth low energy technology) | Bluetooth Specification Version 4.2準拠 (Bluetooth low energy technology) |
伝送方式 | GFSK変調方式 | GFSK変調方式 |
接続機器 | スマートフォン、ワイヤレスリモートコントローラーBR-E1に対応 | スマートフォン、ワイヤレスリモートコントローラーBR-E1に対応 |
EOS kiss M2に比べてEOS R50はWifiのセキュリティーがアップしましたが、ほかはほぼ変わりありません。
価格・コストパフォーマンスの違いを比較

価格・コストパフォーマンスの比較を以下の2つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
価格の比較
EOS R50とEOS kissM2の価格について、ボディ・標準レンズキット・ダブルズームキットの3つにわけて比較します。
価格 | EOS R50 | EOS kiss M2 |
---|---|---|
ボディのみ | 約10万円~ | 約9万円~ |
レンズキット | 約11万円~ (RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM) | 約10万円~ (EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM) |
ダブルズームキット | 約14万円~ (RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM+RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM) | 約12万円~ (EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM+EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM) |
(参考)発売日 | 2023年3月17日 | 2020年11月27日 |
全体的にEOS R50よりもEOS kiss M2のほうが1-2万円安くなっています。
もう一度両者の違いを比較してみましょう。
項目 | EOS R50 | EOS kiss M2 |
---|---|---|
デザイン | やや丸みがある | ややシャープ |
カラー | ホワイト・ブラック | ホワイト・ブラック |
サイズ | 約116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm | 約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm |
重さ | 軽い(約375g、ブラックの場合) | 重い(約387g、ブラックの場合) |
映像エンジン | DIGIC X(より高精細に進化) | DIGIC 8 |
オートフォーカス | デュアルピクセルCMOS AF II (AIを搭載し進化) | デュアルピクセルCMOS AF |
シャッター速度 | 速い(最短1/8000秒) | 遅い(最短1/4000秒) |
連続撮影速度 | 速い(最高約15コマ/秒) | 遅い(最高約10コマ/秒) |
連続撮影可能枚数 | 多い(JPEGラージ:約42枚ほか) | 少ない(JPEGラージ/ファイン:約36枚ほか) |
動画撮影 | 高精細4K30p動画 レビュー用動画モード搭載など多機能化 | 4K25p動画 |
レンズマウント | RFマウント | EF-Mマウント |
対応レンズ | RF-Sレンズ RFレンズ | EF-Mレンズ |
液晶モニター | ワイド3.0型(3:2)/約162万ドット | ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット |
使用バッテリー容量 | 多い(LP-E17、1040mAh) | 少ない(LP-E12、875mAh) |
本体起動時間 | 速い(約0.4秒) | 遅い(約1.0秒) |
対応メモリーカード | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) | SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応) |
インターフェース | USB Type-C HDMI出力端子 Φ3.5mmステレオミニジャック対応 | USB Micro-B HDMI出力端子 Φ3.5mmステレオミニジャック対応 |
通信機能 | Wifi(IEEE 802.11b/g/n) Wifiセキュリティの向上(WPA3-Personal対応) Bluetooth 4.2 | Wifi(IEEE 802.11b/g/n) Bluetooth 4.2 |
EOS R50はEOS kiss M2よりも進化している点が多いです。
1-2万円多くお金を出して最新機能を手に入れるか?
まずまずの機能でいいから1-2万円安いロングセラーモデルをゲットするか?
あなたの考え方しだいでより良いほうを選んでね。


筆者はEOS R50を買いましたが、本当に良かったと感じています。
コストパフォーマンスの比較
機能や性能のバランスから見たコストパフォーマンスの比較です。
EOS R50とEOS kiss M2は、エントリーレベルのミラーレスカメラとしては十分な性能を持っています。
ポートレートや風景写真などをメインで撮るなら、EOS kiss M2のほうがコストパフォーマンスは高いです。
いっぽうで運動会の写真や動物の撮影、商品紹介の動画を撮影するなら、EOS R50のほうが価格に見あった性能を発揮してくれます。

あなた自身の使い方や撮影目的に合わせてえらびましょう。
EOS R50とEOS kiss M2それぞれがおすすめな人

EOS R50とEOS kiss M2はいずれもミラーレスカメラのエントリーモデルです。
しかし両者は撮影機能や性能などが大きく異なります。
それぞれどんな人におすすめなのかをまとめました。
EOS R50がおすすめな人
Canon EOS R50がおすすめな人は以下のとおりです。
- カメラまかせで美麗な写真や動画を取りたい
- 常に最新技術を追い求めたい・試したい
- 運動会の写真や動物の撮影、商品紹介の動画を撮影したい
値段は高めだけど、やっぱり最新機種が欲しいわ。


筆者はEOS R50ダブルズームキットを買ったよ。
EOS kiss M2がおすすめな人
Canon EOS kiss M2は次のような人におすすめです。
- カメラにはできるだけコストをかけたくない
- カメラの技術は最新のものでなくてもよい
- ポートレートや風景写真などをメインで撮る
EOS kiss M2はコスパが良いのが魅力的ね。


初心者ならEOS kiss M2で十分楽しめるよ。
EOS R50とEOS kiss M2の違いを比較。おすすめはどっち?まとめ

EOS R50とEOS kiss M2の違いを比較しました。
両者の違いは以下の6つです。
EOS kiss M2は発売から約2年半が経過しており、安くなってきました。
静止画メインで購入費用を抑えたいならEOS kissM2がおすすめです。
より高精細な静止画や動画をストレスなく撮影したいならEOS R50を選びましょう。

筆者はEOS R50ダブルズームキットを愛用しています。
最新機種EOS R50の魅力については以下の記事をご覧ください。