
Canon EOS R50が2023年3月17日に発売されましたね。
商品ラインアップは
- 本体(ボディー)のみ
- 標準レンズキット
- ダブルズームキット
の3つで、標準レンズキット(RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM)を購入した人が多いかと思います。

実はカメラのレンズってたくさんの種類があることをご存知でしたか?
- 望遠レンズ
- マクロレンズ
- 広角レンズ
- 単焦点レンズ
などなど......。
レンズキットの操作に慣れてきたら、別のレンズも使ってみましょう。
でもどのレンズがいいのかわからないのよね。

そこで今回はミラーレスカメラ歴7年の筆者が、キットレンズを卒業したいあなた向けにCanon EOS R50のおすすめレンズを5つ紹介します。

この記事を読めばあらゆる被写体を撮影できるようになり、世界が広がりますよ。
本記事ではカメラ用語がたくさん出てきます。
「よくわからない!」というあなたはCanon製レンズの基礎知識と基本用語解説からお読みくださいね。
この記事はこんな人におすすめ
- ミラーレスカメラ初心者
- Canon EOS R50のおすすめレンズを知りたい人
- キットレンズを卒業してあらたな世界へ踏み出したい人
この記事の結論
筆者がおすすめするレンズは以下の5つ。
- 望遠ズームレンズ RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM
- 高倍率ズームレンズ RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM
- 超広角の単焦点レンズ RF16mm F2.8 STM
- マクロレンズ RF35mm F1.8 MACRO IS STM
- 明るい単焦点レンズ RF50mm F1.8 STM
※リンクをクリックあるいはタップでくわしい解説に飛びます。
この記事を読んでわかること
- Canon EOS R50のおすすめレンズ5つの特長
- Canon製レンズの基礎知識
おすすめ1:望遠ズームレンズ RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM

はじめにご紹介するのは、望遠ズームレンズ RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM。
ダブルズームキットについてくるズームレンズと同じです。
コンパクトで携帯性に優れた望遠ズームレンズで、おもな特長は以下のとおりです。
おもな特長
- 35mm判換算で88-336mmの望遠域をカバー
- 最短撮影距離0.73m、最大撮影倍率0.28倍の近接撮影も楽しめる
- レンズ内に光学式手ブレ補正機能あり
- 日常スナップや旅行、スポーツ、飛行機、鉄道など幅広く撮影できる
35mm判換算で88-336mmの望遠域をカバー
レンズがカバーする焦点距離は55-220mm。
35mm判換算で88-336mmの望遠域をカバーするので、かなり遠くの被写体をしっかりとらえることができます。
運動会で子どものがんばる姿を大きく映せるのは嬉しいわ。


「運動会でアップの写真をとりたい!」とお考えなら、はじめからダブルズームキットの購入をおすすめします。

レンズ単体で買うより数万円おトクですよ。
最短撮影距離0.73m、最大撮影倍率0.28倍
210mmの望遠時で最短撮影距離0.73m、最大撮影倍率0.28倍なので、比較的被写体に近寄って撮影できます。
日常や旅行の写真にも気軽に使えるわね。


レンズ内に光学式手ブレ補正機能あり
RF-S55-210mm F5-7.1 IS STMにはレンズ内に光学式手ブレ補正機能があります。

ボディ内手ブレ補正がないEOS R50でも、手ブレを心配することなく使えますよ。
おすすめ2:高倍率ズームレンズ RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM

2つ目にご紹介するのは、高倍率ズームレンズ RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM。
EOS R10のRF-S18-150 IS STM レンズキットと同様のレンズです。

おもな特長は以下のとおりです。
おもな特長
- 35mm判換算で焦点距離29-240mm相当をカバー
- 被写体に17cmまで近づいてもピントを合わせられる
- レンズ内に光学式手ブレ補正機能あり
- 日常のスナップ写真、景色、飛行機や鉄道のような遠くの被写体、スポーツシーンにも対応可能
35mm判換算で焦点距離29-240mm相当をカバー
レンズの焦点距離は18-150mm。
35mm判換算で29-240mmの望遠域をカバーするので、近接から遠くの被写体までしっかりとらえることができます。
「レンズ交換は面倒、1本で近くから遠くまで撮影したい」という人におすすめよ。


被写体に17cmまで近づいてもピントを合わせられる
AF(オートフォーカス)時、最短撮影距離は0.17m(18mm~35mm時)、最大撮影倍率は0.44倍(50mm時)。

被写体にぐっと近寄って撮影できますよ。

さらにMF(マニュアルフォーカス)なら最短撮影距離0.12m(18mm~24mm時)、最大撮影倍率0.59倍(35mm時)。

AFよりマクロで撮影できます。
レンズ内に光学式手ブレ補正機能あり
RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMにはレンズ内に光学式手ブレ補正機能があります。

ボディ内手ブレ補正がないEOS R50でも、手ブレを心配することなく使えますよ。
おすすめ3:超広角の単焦点レンズRF16mm F2.8 STM

3つ目にご紹介するのは、携帯性に優れている超広角の単焦点レンズRF16mm F2.8 STM。
おもな特長は以下のとおりです。
おもな特長
- 超広角を活かして、スペースの限られた場所でもグループ撮影や自撮りを楽しめる
- 被写体に13cmまで近づいてもピントを合わせ可能
- 子どもやペットなどをよりかわいらしく表現(デフォルメ撮影)
注意
RF16mm F2.8 STMはレンズの手ブレ補正機能(IS機能)がありません。
EOS R50で使用時はカメラ本体にも手ブレ補正機能がないため、手ブレしやすいので注意しましょう。
なお動画撮影時は「動画電子IS機能」でIS機能のないレンズでも手ブレ補正可能です。
超広角を活かして、スペースの限られた場所でもグループ撮影や自撮りを楽しめる
焦点距離が16mmとかなり短い超広角レンズ(映る範囲が広い)です。
撮影スペースが狭くて距離を取りにくい観光地や室内でも、風景や建築物の全体撮影や自撮りがしやすくなります。

お店で食べ物の写真を撮るときにのけぞって撮る必要がないのは嬉しいわね。

被写体に13cmまで近づいてもピントを合わせ可能
被写体に大きく迫りつつも画角が広いので、背景との遠近感を強調した写真を撮影できます。

子どもやペットなどをよりかわいらしく表現(デフォルメ撮影)
超広角レンズを活かして、被写体を魚眼レンズで撮影したように変形させたデフォルメ撮影が可能です。

おすすめ4:マクロレンズ RF35mm F1.8 MACRO IS STM

4つ目にご紹介するのは、広角・単焦点マクロレンズRF35mm F1.8 MACRO IS STM。
「マクロ撮影したいけど、手ブレが心配」というあなたにおすすめですよ。
おもな特長は以下のとおりです。
おもな特長
- 被写体に17cmまで近づいて大きく撮影できる
- 開放F1.8の明るさと9枚羽根の円形絞りで、美しいボケ味を実現
- 高精度な手ブレ補正により手持ちでのマクロ撮影が可能
被写体に17cmまで近づいて大きく撮影できる
最短撮影距離17cm、最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影が可能です。

被写体にぐっと近寄って大きく撮れるのね。

開放F1.8の明るさと9枚羽根の円形絞りで、美しいボケ味を実現
RF35mm F1.8 MACRO IS STMの開放絞り値は1.8。
レンズに入る光の量が多く明るいレンズなので、背景がボケやすい味のある写真を撮影できます。

高精度な手ブレ補正により手持ちでのマクロ撮影が可能
被写体をマクロで撮影しようとすると、どうしても気になるのが手ブレ。
でもRF35mm F1.8 MACRO IS STMならしっかり手ブレをおさえてくれるので、手持ちでマクロ撮影できます。

おすすめ5:明るい単焦点レンズ RF50mm F1.8 STM

5つ目にご紹介するのは、明るい単焦点レンズRF50mm F1.8 STM。
おもな特長は以下のとおりです。
おもな特長
- 画角が目で見た視野に近い、標準50mmの単焦点レンズ
- 手前や背景を柔らかく大きくぼかして、人物を浮き上がらせて立体感のある写真を撮影できる
- スナップやポートレート、風景や料理写真など幅広い撮影シーンで使える
注意
RF50mm F1.8 STMはレンズの手ブレ補正機能(IS機能)がありません。
EOS R50で使用時はカメラ本体にも手ブレ補正機能がないため、手ブレしやすいので注意しましょう。
なお動画撮影時は「動画電子IS機能」でIS機能のないレンズでも手ブレ補正可能です。
画角が目で見た視野に近い、標準50mmの単焦点レンズ
人間の目と同じ焦点距離50mmなので、目で見た視野に近い自然な写真を撮影できます。

手前や背景を柔らかく大きくぼかして、立体感のある写真を撮影できる
F値1.8と小さく明るいレンズなのでズームレンズよりも背景がボケやすいです。

立体感のある写真を撮れるわよ。

Canon製レンズの基礎知識と基本用語解説

カメラの世界は奥深く、難しい専門用語が出てきますよね。
そこでミラーレスカメラ初心者でもわかりやすいように、Canon製レンズの基礎知識と基本用語について解説します。
レンズの名称の意味
EOS R50の標準レンズキットであるRF-S 18-45mm F4.5-6.3 IS STMを例に説明します。

RF-S
キヤノンのレンズにはEFレンズとRFレンズの大きく2つがあります。

さらに細かく分けると以下のとおりです。
Canon製レンズの種類
- EFレンズ:フルサイズとAPS-CサイズのEOSシステム系カメラに対応したレンズ
- EF-Sレンズ:APS-CサイズのEOSシステム系カメラのみに対応したレンズ
- EF-Mレンズ:EOSシステム系ミラーレスカメラ専用のレンズ
- RFレンズ:フルサイズとAPS-CサイズのEOS Rシステム系カメラに対応したレンズ
- RF-Sレンズ:APS-CサイズのEOS Rシステム系カメラに対応したレンズ
例に出したRF-SレンズはフルサイズのEOS R系カメラでも使用できますが、撮影範囲がAPS-Cサイズにクロップ(切り取られて制限される)ので注意しましょう。
EOS R50はEOS Rシステム系でAPS-Cサイズのイメージセンサーを持ったミラーレスカメラです。
通常はRFレンズかRF-Sレンズを装着できますが、マウントアダプターを使えばEFレンズも使えます。

18-45mm
例に出した18-45mmというのはレンズの焦点距離をあらわします。

後述する焦点距離の項目で詳しく解説します。
F4.5-6.3
FはF値(絞り値)のことで、レンズの明るさを示します。
F値が小さいほどレンズに入る光量が多く薄暗い場所での撮影に強いです。
IS
手ブレ補正機構/ISユニット搭載レンズであることを示します。
STM
オートフォーカス時のレンズ駆動音が小さいステッピングモーターであることを示します。
焦点距離
焦点距離とは、カメラのレンズの主点(中心部)からイメージセンサー(撮像素子)までの距離のことです。

人間の目と同じ50mm前後の焦点距離であるレンズを「標準レンズ」、それより短い焦点距離のものを「広角レンズ」、長いものを「望遠レンズ」と言います。

画角
画角とは、カメラで撮影した際、実際にうつる範囲を角度で表したものです。

焦点距離が短いほど画角は広くなり、カメラにうつる範囲が広くなります。
広角レンズ=焦点距離が短い=画角が広い

逆に焦点距離が長いほど画角は狭くなり、カメラにうつる範囲が狭くなります。
望遠レンズ=焦点距離が長い=画角が狭い

最短撮影距離
最短撮影距離とは、使っているカメラのレンズが被写体にピントを合わせられる一番短い距離のことです。
それよりも被写体に近づきすぎるとピントが合わなくなります。

最大投影倍率
最大撮影倍率は、最短撮影距離で被写体が一番大きくうつるときの撮影倍率のことです。
イメージセンサー上に投影される被写体の大きさ/被写体の実際の大きさを比率であらわします。
たとえば最大投影倍率0.5倍のレンズでは、被写体の大きさの半分の大きさでカメラにうつります。

マクロレンズならできるだけ近づいて大きくうつしたいわね。


最大投影倍率が等倍(1倍)のレンズが一番大きくうつせるよ。
絞り(しぼり)
絞りとは、レンズを通る光の量を調整するシステムのことです。
絞りを開ければ光の量が多くなってシャッタースピードは速くなり、絞りを絞ると光の量が少なくなってシャッタースピードは遅くなります。
F値
F値(絞り値)とはカメラに取り込む光の量を数値化したもので、レンズの明るさをあらわします。
レンズの焦点距離を有効口径で割った値から求められ、F値が小さいほど明るいレンズです。

またF値が小さいほど被写体まわりのボケ具合が大きくなります。
逆にF値が大きいほどボケにくくなりシャープな画像になるわよ。

Canon EOS R50のおすすめレンズ5選まとめ

CanonのEOS R50はミラーレスカメラ初心者に最適な機種です。


標準レンズキットでの撮影に慣れてきて
「運動会でがんばっている子どもをアップで撮りたい!」
「マクロな映像がほしい!」
「背景をボカしたプロみたいな味のある写真を楽しみたい!」
という気持ちが出てきたら、それらの夢をかなえてくれるレンズにかえましょう。
筆者がおすすめするレンズは以下の5つです。
EOS R50におすすめのレンズ5つ
レンズをかえることで、今までとは違った写真を楽しめますよ。
さあ、あなたもEOS R50で新しい世界を経験してみませんか?
EOS R50のレビュー記事は以下をご覧ください。
EOS R50と一緒に買っておきたいアクセサリーをそろえましょう。