EOS R100は2023年6月22日発売のCanon(キヤノン)製ミラーレスカメラです。
いっぽうEOS R50は2023年3月17日に発売の最先端技術が搭載されたカメラ。
両者はどちらも初心者向けのエントリーモデルですが、何が違って、どちらを買うべきなのでしょうか?
性能や価格の差などが気になりますよね。
そこでミラーレスカメラ歴7年の筆者がCanon EOS R100とEOS R50の違いを比較してどちらがおすすめかをお伝えします。
この記事を読めば、あなたにピッタリなカメラがわかりますよ。
Canon EOS R100とEOS R50の総合比較表
Canon EOS R100とEOS R50の主要項目を表にして比較しました。
両者を比較して、すぐれているほうを赤字で示しています。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
カラー | ブラックのみ | ホワイト・ブラック |
本体の重さ | 約309g | 約328g(ブラックの場合) |
有効画素数 | 約2,410万画素 | 約2,420万画素 |
映像エンジン | DIGIC 8(前世代) | DIGIC X(最新) |
セルフクリーニングセンサーユニット | - | - |
記録媒体 | SD/SDHC/SDXCカード | SD/SDHC/SDXCカード |
記録画素数 | 最大約2400万(6000×4000)画素 | 最大約2400万(6000×4000)画素 |
画像ファイル形式 | JPEG、RAW、C-RAW | JPEG、RAW、C-RAW、HEIF |
ホワイトバランス | オート(雰囲気優先)、オート(ホワイト優先)、 プリセット(太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ)、 マニュアル、色温度指定(約2500~10000K)、 ホワイトバランス補正、ホワイトバランスブラケティング | オート(雰囲気優先)、オート(ホワイト優先)、 プリセット(太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ)、 マニュアル、色温度指定(約2500~10000K)、 ホワイトバランス補正、ホワイトバランスブラケティング |
オートフォーカス(AF) | デュアルピクセルCMOS AF | デュアルピクセルCMOS AF II |
測距点 | 最大3975ポジション | 最大4503ポジション |
AFフレーム選択 | 顔+追尾優先AF スポット1点AF 1点AF ゾーンAF | スポット1点AF 1点AF 領域拡大AF(上下左右) 領域拡大AF(周囲) フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) 全域AF |
フォーカス動作 | ワンショットAF、サーボAF、手動(MF) | AIフォーカスAF、ワンショットAF、サーボAF、手動(MF) |
常用ISO感度 | ISO100~12800 | ISO100~32000 |
シャッター速度 | [静止画撮影] 応用撮影ゾーン:1/4000~30秒、バルブ かんたん撮影ゾーン:1/4000~1秒 [動画撮影] 動画自動露出:1/4000~1/25秒 動画マニュアル露出:1/4000~1/8秒 | [静止画撮影] 電子先幕設定時:1/4000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ 電子シャッター設定時:1/8000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ [動画撮影] 動画自動露出:1/4000~1/25秒 動画マニュアル露出:1/4000~1/8秒 |
連続撮影速度 | (電子先幕) ワンショットAF時:最高約6.5コマ/秒 サーボAF時:最高約3.5コマ/秒 | 高速連続撮影+:最高約12コマ/秒(電子先幕)、最高約15コマ/秒(電子シャッター) 高速連続撮影:最高約7.6コマ/秒(電子先幕)、最高約15コマ/秒(電子シャッター) 低速連続撮影:最高約3.0コマ/秒(電子先幕)、最高約5.0コマ/秒(電子シャッター) |
連続撮影可能枚数 | JPEGラージ:約100枚 RAW:約6枚 RAW+JPEGラージ:約6枚 | JPEGラージ:約42枚 RAW:約7枚 RAW+JPEGラージ:約7枚 |
動画撮影 | 4K24p動画 モノラルマイク内蔵 | 4K30p動画 タイムコード付加可能 ビデオ通話/ライブ配信対応 ステレオマイク内蔵 商品紹介で役立つ「レビュー用動画モード」 カスタム撮影モード タッチREC 動画記録中の赤枠強調表示 フォーカスブリージング補正 |
レンズマウント | RFマウント | RFマウント |
対応レンズ | RF-S/RFレンズ | RF-S/RFレンズ |
液晶モニター | 約104万ドット(ワイド3.0型) 視野角は上下/左右ともに約150° 角度調整不可 タッチパネル非対応 情報表示設定が少ない | 約162万ドット(ワイド3.0型) 視野角は上下/左右ともに約170° バリアングル式 タッチパネル式 情報表示設定が豊富 |
本体起動時間 | 約0.9秒 | 約0.4秒 |
使用電池 | バッテリーパックLP-E17(1045mAh)、1個 | バッテリーパックLP-E17(1045mAh)、1個 |
撮影可能枚数の目安 | ファインダー撮影:常温(+23℃)約320枚 モニター撮影:常温(+23℃)約400枚 | ファインダー撮影:常温(+23℃)約310枚 モニター撮影:常温(+23℃)約440枚 |
動画撮影可能時間 | 4K/IPB (標準) 29.97/25.00fps:常温(+23℃)約1時間50分 フルHD/IPB(標準)29.97/25.00fps :常温(+23℃)約2時間40分 | 4K/IPB (標準) 29.97/25.00fps:常温(+23℃)約1時間 フルHD/IPB(標準)29.97/25.00fps :常温(+23℃)約2時間 |
インターフェース | USB Type-Cはパソコン接続のみに対応 USB充電/給電不可能 | USB Type-Cはパソコン・スマホ・プリンタ接続に対応 USB充電/給電可能 |
Wifiセキュリティ | WPA2に対応 | WPA3に対応(WPA2より強固) |
価格 | 安い(約8万円~) | 高い(約11万円~) |
発売日 | 2023年6月22日 | 2023年3月17日 |
Canon公式サイトの商品比較表、EOS R100仕様、EOS R50仕様をもとに筆者が作成。
かなり大きな差があるのね。
今からくわしく解説していくよ。
Canon EOS R100とEOS R50の外観・デザインを比較
外観・デザインの比較を以下の2つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
デザイン・カラー・材質の比較
デザイン・カラー・材質を比較しました。
結論:デザインと材質は同じで、ボディーカラーはEOS R50のみホワイト色がある。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
デザイン | やや丸みを帯びている | やや丸みを帯びている |
カラー | ブラックのみ | ホワイト・ブラックの2色 |
外装材質 | ガラス繊維入りポリカーボネイト樹脂 | ガラス繊維入りポリカーボネイト樹脂 |
EOS R100のデザイン
EOS R100はやや丸みを帯びたデザインで、カラーはブラックのみです。
EOS R50のデザイン
EOS R50はEOS R100と同じデザインですが、ブラック以外にホワイトがあります。
EOS R50の実機は以下の記事でたっぷりと解説しています。
関連記事
よく見ると液晶画面に違いがあるわね。
いいところに気づいたね、液晶モニターの比較で解説するよ。
サイズ・重さの比較
EOS R100とEOS R50のサイズと重さを比較しました。
結論:両者のサイズは同じだが、EOS R100の方が軽い。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
サイズ | 幅116.3×高さ85.5×奥行68.8mm | 幅116.3×高さ85.5×奥行68.8mm |
重さ | [ブラック]約309g(本体のみ) 約356g(バッテリー、メモリーカードを含む) | [ブラック]約328g(本体のみ) 約375g(バッテリー、メモリーカードを含む) [ホワイト]約329g(本体のみ) 約376g(バッテリー、メモリーカードを含む) |
EOS R100は、EOS R史上もっとも軽いカメラです。
EOS R50も手のひらサイズのカメラだから気軽に持てるわよ。
Canon EOS R100とEOS R50の撮影機能を比較
撮影機能の比較を以下8つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
センサー・画素数・映像エンジンなどの比較
センサー・画素数・映像エンジン・セルフクリーニングセンサーユニットの違いを比較しました。
結論:EOS R50のほうがやや画素数が多く、映像エンジンの性能がよい。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
センサー | CMOSセンサー(APS-Cサイズ) | CMOSセンサー(APS-Cサイズ) |
有効画素数 | 約2410万画素 | 約2420万画素 |
映像エンジン | DIGIC 8(前世代) | DIGIC X(最新) |
セルフクリーニングセンサーユニット | - | - |
EOS R50は最新の映像エンジンを搭載しており画像処理能力が高く、より高精細・高感度な撮影ができ高速連写も可能です。
いっぽうEOS R100は最新機種にもかかわらず、ひと世代前の映像エンジンとなっています。
コスト削減のためとは言え残念ね。
またEOS R100とEOS R50いずれもセルフクリーニングセンサーユニットはありません。
セルフ クリーニング センサー ユニット:撮像素子の前面(ローパスフィルター)に付いたゴミを自動的に取り除く、超音波振動ユニット。
市販のブロアーを使って、手作業で撮像素子を掃除しましょう。
くわしくは以下の記事をご覧ください。
【ミラーレスカメラ】EOS R50と一緒に買いたいおすすめアクセサリー6選
【ミラーレスカメラ】EOS R100と一緒に買いたいおすすめアクセサリー6選
画像記録関係の比較
記録媒体や記録画像サイズなど、画像記録関係の違いを比較しました。
結論:EOS R50のみHEIFでの保存に対応している。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応) | SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応) |
記録画素数 | L(ラージ):約2400万(6000×4000)画素 M(ミドル):約1060万(3984×2656)画素 S1(スモール1):約590万(2976×1984)画素 S2(スモール2):約380万(2400×1600)画素 RAW:約2400万(6000×4000)画素 C-RAW:約2400万(6000×4000)画素 | L(ラージ):約2400万(6000×4000)画素 M(ミドル):約1060万(3984×2656)画素 S1(スモール1):約590万(2976×1984)画素 S2(スモール2):約380万(2400×1600)画素 RAW:約2400万(6000×4000)画素 C-RAW:約2400万(6000×4000)画素 |
画像ファイル形式 | JPEG RAW C-RAW | JPEG HEIF RAW C-RAW |
RAW+JPEG同時記録 | ○ | ○ |
ホワイトバランス種類 | オート(雰囲気優先)、オート(ホワイト優先)、 プリセット(太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ)、 マニュアル、色温度指定(約2500~10000K)、 ホワイトバランス補正、ホワイトバランスブラケティング(※) ストロボ色温度情報通信対応 | オート(雰囲気優先)、オート(ホワイト優先)、 プリセット(太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ)、 マニュアル、色温度指定(約2500~10000K)、 ホワイトバランス補正、ホワイトバランスブラケティング(※) ストロボ色温度情報通信対応 |
ホワイトバランス補正 | ブルー/アンバー方向:±9段 マゼンタ/グリーン方向:±9段 | ブルー/アンバー方向:±9段 マゼンタ/グリーン方向:±9段 |
※ホワイトバランスブラケティング:一度の撮影で、ホワイトバランスを少しずつ変えながら撮影していくこと。
画像記録関係の比較では両者ほぼ同じですが、唯一の違いはHEIFの対応の有無です。
EOS R50のみHEIFという画像ファイル形式での保存に対応しています。
HEIFならよりたくさんの写真をSDカードに保存できるのね。
オートフォーカスの比較
オートフォーカス(以下AF)の違いを比較しました。
結論:AF性能はEOS R50のほうが高い。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
フォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF | デュアルピクセルCMOS AF II |
測距点 | 最大3975ポジション | 最大4503ポジション |
AFフレーム選択 | 顔+追尾優先AF スポット1点AF 1点AF ゾーンAF | スポット1点AF 1点AF 領域拡大AF(上下左右) 領域拡大AF(周囲) フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) 全域AF |
AFフレーム選択操作 | AFフレーム選択ボタン | AFフレーム選択ボタン、タッチパネル |
測距輝度範囲 | [静止画撮影時] EV-4~20(F1.2・中央測距点・常温・ISO100・ワンショットAF) [動画撮影時] EV-2.0~20 (F1.2レンズ・中央測距点・ワンショットAF・常温・ISO100・フルHD(29.97fps/25.00fps)使用時) | [静止画撮影時] EV-4~20(F1.2・中央測距点・常温・ISO100・ワンショットAF) [動画撮影時] EV-3.5~20 (F1.2レンズ・中央測距点・ワンショットAF・常温・ISO100・フルHD(29.97fps/25.00fps)使用時) |
フォーカス動作 | ワンショットAF、サーボAF、手動(MF) | ワンショットAF、AIフォーカスAF、サーボAF、手動(MF) |
オートフォーカス性能は、全体的にEOS R100よりもEOS R50のほうがすぐれています。
EOS R100には顔+追尾優先AFがありますが、EOS R50はさらに進化した瞳トラッキングを搭載。
人物だけではなく動物の瞳をキャッチし、乗り物もトラッキングしますよ。
またEOS R50は被写体検出に「AIによる自動AF切り替えモード」を搭載し、よりカンタンにピントを合わせて撮影できます。
カメラまかせでキレイな写真を撮りたいなら、EOS R50がおすすめです。
露出制御の比較
露出制御(カメラに取り込まれる光の量を調整すること)の違いを比較しました。
結論:EOS R50のほうが暗い場所でもキレイな写真を撮れる。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
測光方式 | 撮像素子による384分割測光 | 撮像素子による384分割測光 |
測光モード | 評価測光、部分測光、スポット測光、中央部重点平均測光 | 評価測光、部分測光、スポット測光、中央部重点平均測光 |
部分測光領域 | 約5.8% | 約5.8% |
スポット測光領域 | 約2.9% | 約2.9% |
測光輝度範囲 | [静止画撮影]EV-2~20(常温・ISO100) [動画撮影]EV0~20(常温・ISO100) | [静止画撮影]EV-2~20(常温・ISO100) [動画撮影]EV0~20(常温・ISO100) |
ISO感度 | シーンインテリジェントオート:ISO100~6400、 スペシャルシーン、クリエイティブフィルター:それぞれの撮影モードで異なる P, Tv, Av, M(BULB以外):ISOオート、ISO100~12800任意設定(1/3、1段ステップ)、およびH(ISO25600相当)の感度拡張が可能 M(BULB):ISOオート、ISO400 | シーンインテリジェントオート:ISO100~6400、 スペシャルシーン、クリエイティブフィルター:それぞれの撮影モードで異なる Fv, P, Tv, Av, M(BULB以外):ISOオート、ISO100~32000任意設定(1/3、1段ステップ)、およびH(ISO51200相当)の感度拡張が可能 M(BULB):ISOオート、ISO400 |
露出補正 | 手動:1/3段ステップ±3段 AEB:1/3段ステップ±2段 | 手動:1/3段ステップ±3段 AEB:1/3段ステップ±3段 |
AEロック | 自動:ワンショットAF時に、合焦と同時にAEロック 手動:P,Tv,Av,Mモード時AEロックボタンによるトグル式:再押しで解除、再々押しで更新、すべての測光方式で可能 | 自動:ワンショットAF時に、合焦と同時にAEロック 手動:P,Tv,Av,Mモード時AEロックボタンによるトグル式:再押しで解除、再々押しで更新、すべての測光方式で可能 |
両者の露出制御は共通点が多いですが、ISO感度(カメラが光をとらえる能力)はEOS R50のほうが圧倒的に高いです。
つまりEOS R50は暗い場所でもキレイに撮影できます。
夜景を撮るならだんぜんEOS R50がいいわよ。
シャッター方式と速度の比較
シャッター方式とシャッター速度の違いを比較しました。
結論:設定によってはEOS R50のほうがややシャッター速度が速い。
EOS R100 | EOS R50 | |
---|---|---|
シャッター方式 | 電子先幕 電子シャッター(サイレントシャッターモード設定時のみ) | 電子先幕 電子シャッター |
シャッター速度 | [静止画撮影] 応用撮影ゾーン:1/4000~30秒、バルブ かんたん撮影ゾーン:1/4000~1秒 [動画撮影] 動画自動露出:1/4000~1/25秒 動画マニュアル露出:1/4000~1/8秒 | [静止画撮影] 電子先幕設定時:1/4000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ 電子シャッター設定時:1/8000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ [動画撮影] 動画自動露出:1/4000~1/25秒 動画マニュアル露出:1/4000~1/8秒 |
ストロボ同調最高シャッター速度 | 電子先幕:1/250秒 | 電子先幕:1/250秒 |
EOS R50は電子シャッター設定時にシャッター速度が最高1/8000秒まで対応。
EOS R100より高速な被写体を撮影できます。
連写機能の比較
連写速度や連写枚数を比較しました。
結論:EOS R50のほうがベストショットを逃さないが、連続撮影可能枚数はEOS R100の勝ち。
EOS R100 | EOS R50 | |
---|---|---|
連続撮影速度 | (電子先幕) ワンショットAF時:最高約6.5コマ/秒 サーボAF時:最高約3.5コマ/秒 | 高速連続撮影+:最高約12コマ/秒(電子先幕)、最高約15コマ/秒(電子シャッター) 高速連続撮影:最高約7.6コマ/秒(電子先幕)、最高約15コマ/秒(電子シャッター) 低速連続撮影:最高約3.0コマ/秒(電子先幕)、最高約5.0コマ/秒(電子シャッター) |
連続撮影可能枚数(※) | JPEGラージ:約100枚 RAW:約6枚 RAW+JPEGラージ:約6枚 | JPEGラージ:約42枚 RAW:約7枚 RAW+JPEGラージ:約7枚 |
※UHS-I対応 32GB SDカードを使用し、試験基準(電子先幕時、ワンショットAF、高速連続撮影+、ISO100、ピクチャースタイル:スタンダード)で測定。
EOS R50のほうが連射機能にすぐれておりベストショットを撮りやすいです。
いっぽうで連射速度を維持して連続撮影できる枚数(JPEGの場合)はEOS R100のほうが多くなっています。
総合的にはEOS R50のほうがよさそうね。
動画撮影機能の比較
動画の記録サイズやビットレート(1秒あたりのデータ量)、フォーカス方式などを比較しました。
結論:EOS R50はより高精細動画を撮影でき、便利な機能が盛りだくさん。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
記録サイズ:フレームレート | 3840×2160(4K UHD):23.98p 1920×1080(Full HD):59.94/29.97/23.98p 1280×720(HD):119.88/59.94p ※119.88pはハイフレームレート動画 | 3840×2160(4K UHD):29.97/25.00/23.98p 1920×1080(Full HD):119.88/100.00/59.94/50.00/29.97/25.00/23.98p ※119.88/100.00pはハイフレームレート動画 |
ビットレート(ファイルサイズ) | 4K UHD(23.98p)IPB標準:約120Mbps Full HD (119.88p/100.00p)/IPB標準:約52Mbps Full HD(59.94p)/IPB標準:約60Mbps Full HD(29.97p/23.98p)/IPB標準:約30Mbps HD(59.94p)/IPB標準:約26Mbps タイムラプス動画/ALL-I/4K:約300Mbps Full HD:約90Mbps | [HDR PQ:OFF] 4K UHD(29.97p/25.00p/23.98p)IPB標準:約120Mbps、IPB軽量:約60Mbps Full HD (119.88p/100.00p)/IPB標準:約120Mbps、IPB軽量:約70Mbps Full HD(59.94p/50.00p)/IPB標準:約60Mbps、IPB軽量:約35Mbps Full HD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB標準:約30Mbps、IPB軽量:約12Mbps タイムラプス動画/ALL-I/Full HD:約90Mbps [HDR PQ:ON] 4K UHD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB標準:約170Mbps、IPB軽量:約85Mbps Full HD(119.88p/100.00p)/IPB標準:約180Mbps、IPB軽量:約100Mbps ※ハイフレームレート動画 Full HD(59.94p/50.00p)/IPB標準:約90Mbps、IPB軽量:約50Mbps Full HD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB標準:約45Mbps、IPB軽量:約28Mbps タイムラプス動画/ALL-I/Full HD:約135Mbps |
フォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF、動画サーボAF | デュアルピクセルCMOS AF II、動画サーボAF |
要求カード性能 | 4K UHD(25.00/23.98)/IPB(標準):UHSスピードクラス3以上 フルHD(59.94/50.00fps)/IPB(標準):SDスピードクラス10以上 フルHD(29.97/25.00/23.98fps)/IPB(標準):SDスピードクラス6以上 HD(59.94/50.00fps)/IPB(標準):SDスピードクラス4以上 ハイフレームレート動画(119.88/100.00fps)/IPB(標準):SDスピードクラス10以上 4Kタイムラプス動画(29.97/25.00fps)/ALL-I:読み出し速度が40MB/秒以上のカード フルHDタイムラプス動画(29.97/25.00fps)/ALL-I:読み出し速度が20MB/秒以上のカード ジオラマ風動画(29.97/25.00/23.98fps)/IPB(標準):SDスピードクラス6以上 | 4K UHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(標準):UHSスピードクラス3以上 4K UHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(軽量):SDスピードクラス10以上(8bit)、UHSスピードクラス3以上(10bit/HDR PQ) フルHD(119.88/100.00)/IPB(標準):UHSスピードクラス3以上 フルHD(119.88/100.00)/IPB(軽量):SDスピードクラス10以上(8bit)、UHSスピードクラス3以上(10bit/HDR PQ) フルHD(59.94/50.00)/IPB(標準):SDスピードクラス10以上(8bit)、UHSスピードクラス3以上(10bit/HDR PQ) フルHD(59.94/50.00)/IPB(軽量):SDスピードクラス6以上(8bit)、SDスピードクラス10以上(10bit/HDR PQ) フルHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(標準):SDスピードクラス6以上 フルHD(29.97/25.00/23.98)/IPB(軽量):SDスピードクラス4以上 フルHD(タイムラプス動画)/(29.97/25.00)/ALL-I:読み出し速度が30MB/秒以上のカード |
タイムコード | 非対応 | 付加可能 |
デジタルズーム | 3~10倍(フルHD 29.97/25.00/23.98fps時) | 1~10倍(フルHD 29.97 / 25.00 / 23.98 fps時) |
ビデオ通話/ライブ配信 | 非対応 | 対応(カメラへの映像保存は不可) |
録音 | モノラルマイク内蔵(ウィンドカット機能)、外部ステレオマイク(Φ3.5mmステレオミニジャック) | ステレオマイク内蔵(ウィンドカット機能)、外部ステレオマイク(マルチアクセサリーシューまたはΦ3.5mmステレオミニジャック) |
その他 | ダイジェスト動画を自動で作成するプラスムービーオート 動画セルフタイマー | 商品紹介で役立つ「レビュー用動画モード」 カスタム撮影モード タッチREC 動画記録中の赤枠強調表示 フォーカスブリージング補正(フォーカス移動時の画角変化を抑えて自然な動画) ダイジェスト動画を自動で作成するプラスムービーオート 動画セルフタイマー |
両機種とも4K動画を撮影できますが、EOS R50はEOS R100より高精細な6Kオーバーサンプリングによる4K 30p動画に対応しています。
さらにEOS R50はオートフォーカス性能にすぐれており、便利な機能も多く撮影しやすいです。
動画撮影にもこだわりたいなら圧倒的にEOS R50ね。
静止画メインで使うならEOS R100も選択肢です。
レンズマウントと対応レンズの比較
レンズの種類と対応レンズを比較しました。
結論:両者とも同じレンズを装着できる。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
レンズマウント | RFマウント | RFマウント |
対応レンズ | RF-Sレンズ RFレンズ | RF-Sレンズ RFレンズ |
EOS R100とEOS R50のマウント(レンズを装着する台座部分)は、同じRFマウントです。
RF-SレンズとRFレンズに対応しています。
マウントアダプターを使えば、EFレンズ(一眼レフEOSシリーズ用)も装着できますよ。
Canon EOS R100とEOS R50の外部機能・性能を比較
外部機能・性能の比較を以下4つの項目にわけて解説します。
※各項目をクリックかタップするとくわしい内容に飛べます。
液晶モニターの比較
EOS R100とEOS R50は液晶画面に大きな違いがあります。
結論:EOS R50のほうが高精細で視野角が広く、角度調整やタッチパネル対応で表示可能な情報量も多い。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
画面サイズ/ドット数 | ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット | ワイド3.0型(3:2)/約162万ドット |
モニターの明るさ | 7段階 | 7段階 |
視野角 | 上下/左右ともに約150° | 上下/左右ともに約170° |
角度調整 | ✕(できない) | ○(バリアングル式) 開き角:約0~175°、回転角:(手前側)約0~90°(奥側)約0~180° |
タッチパネル | ✕(非搭載) | ○(静電容量方式) |
情報表示設定 | グリッド/ヒストグラム | グリッド/ヒストグラム/レンズ情報表示/撮影距離表示/焦点距離表示/SA可変量表示/記録中の強調表示(動画撮影時のみ)/アスペクトマーカー(動画撮影時のみ) |
表示言語 | 日本語、英語 | 日本語、英語 |
最大の注意点は、EOS R100の液晶モニターは固定式でタッチパネル非搭載であることです。
EOS R100は自撮りには不向きだし、ロー・ハイアングルの撮影もやりにくそうね。
タッチパネルがないから、スマホ感覚で撮影できないよ。
バッテリー容量と使用可能時間の比較
バッテリー容量や使用可能時間を比較しました。
結論:バッテリーは共通。EOS R100のほうがバッテリー持ちは良い傾向だが、起動はやや遅い。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
本体起動時間 | 約0.9秒(CIPA基準に準拠) | 約0.4秒(CIPA基準に準拠) |
使用電池 | バッテリーパックLP-E17、1個 | バッテリーパックLP-E17、1個 |
撮影可能枚数の目安 | ファインダー撮影:常温(+23℃)約320枚 モニター撮影:常温(+23℃)約400枚 | ファインダー撮影:常温(+23℃)約310枚 モニター撮影:常温(+23℃)約440枚 |
動画撮影可能時間 | 4K/IPB (標準) 29.97/25.00fps:常温(+23℃)約1時間50分 フルHD/IPB(標準)29.97/25.00fps :常温(+23℃)約2時間40分 | 4K/IPB (標準) 29.97/25.00fps:常温(+23℃)約1時間 フルHD/IPB(標準)29.97/25.00fps :常温(+23℃)約2時間 |
EOS R100とEOS R50のバッテリーは同じです。
EOS R50のほうが高精細な写真や動画を撮影できるぶん消費電力が多く、バッテリー持ちは悪くなっています。
いっぽうでEOS R50は起動時間が早いのでシャッターチャンスを逃さしません。
インターフェースの比較
インターフェースを比較しました。
結論:EOS R100のUSB端子はプリンターやスマホと接続できず、USB充電/給電できないので要注意。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
デジタル端子 | 端子形状:USB Type-C 通信:Hi-Speed USB(USB 2.0) 用途:パソコン通信用 ※プリンターと接続不可、スマホと通信不可 USB充電/給電非対応 | 端子形状:USB Type-C 通信:Hi-Speed USB(USB 2.0)相当 用途:パソコン/スマホ通信用 USB充電/給電可能 |
HDMI出力端子 | タイプD(マイクロ) (解像度自動切り換え) | タイプD(マイクロ) (解像度自動切り換え) |
外部マイク入力端子 | Φ3.5mmステレオミニジャック対応 | Φ3.5mmステレオミニジャック対応 |
EOS R100はコスト削減のため細かな部分で機能が減らされています。
EOS R100のUSB Type-Cはパソコンとの接続のみに対応しており、USB充電/給電できないので注意しましょう。
EOS R50はパソコンだけではなくプリンターやスマホとも接続でき、USB電源アダプターPD-E1を使ったUSB充電・給電にも対応しています。
通信機能の比較
通信機能(Wifi、Bluetooth)を比較しました。
結論:EOS R50のほうがよりセキュリティ性能の高いWPA3に対応している。
Wifi | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
準拠規格 | IEEE 802.11b/g/n 相当 | IEEE 802.11b/g/n 相当 |
伝送方式 | DS-SS変調方式(IEEE 802.11b) OFDM変調方式(IEEE 802.11g/n) | DS-SS変調方式(IEEE 802.11b) OFDM変調方式(IEEE 802.11g/n) |
送信周波数(中心周波数) | 周波数:2412~2462MHz、チャンネル:1~11ch | 周波数:2412~2462MHz、チャンネル:1~11ch |
接続方法 | インフラストラクチャーモード、カメラアクセスポイントモード | インフラストラクチャーモード、カメラアクセスポイントモード |
セキュリティー | 認証方式:オープン、共有キー、WPA-PSK/WPA2-PSK 暗号化:WEP、TKIP、AES | 認証方式:オープン、共有キー、WPA/WPA2/WPA3-Personal 暗号化:WEP、TKIP、AES |
Bluetooth | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
準拠規格 | Bluetooth Specification Version 4.2準拠 (Bluetooth low energy technology) | Bluetooth Specification Version 4.2準拠 (Bluetooth low energy technology) |
伝送方式 | GFSK変調方式 | GFSK変調方式 |
接続機器 | スマートフォン、ワイヤレスリモートコントローラーBR-E1に対応 | スマートフォン、ワイヤレスリモートコントローラーBR-E1に対応 |
Wifi認証方式はEOS R100がWPA2まで、EOS R50がWPA3にも対応という違いがあります。
WPA3は最新のセキュリティ技術であり、EOS R50のほうが格段にセキュリティ性能は高いです。
Canon EOS R100とEOS R50の価格を比較
EOS R100とEOS R50の価格について、ボディとレンズキットにわけて比較します。
結論:EOS R100のほうが約3万円安い(キヤノンオンラインショップの価格)。
価格 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
ボディのみ | 82,500円 | 111,100円 |
レンズキット | 97,900円 | 126,500円 |
ダブルズームキット | 127,600円 | 156,200円 |
(参考)発売日 | 2023年6月22日 | 2023年3月17日 |
EOS R100のほうがEOS R50よりも28,600円安いです。
両者のおもな違いと共通点をまとめました。
項目 | EOS R100 | EOS R50 |
---|---|---|
画質 | 普通 | 良い |
オートフォーカス性能 | 普通 | 良い |
ISO感度 | 普通 | 高い |
シャッター速度 | 普通 | やや速い |
連写機能 | 普通 | 速い |
連続撮影可能枚数 | 多い | やや少ない |
動画撮影 | 精細 | 高精細 |
液晶画面 | 固定式 非タッチパネル | バリアングル式 タッチパネル |
USB充電・給電 | 非対応 | 対応 |
対応レンズ | RF-S/RFレンズ | RF-S/RFレンズ |
本体のカラー | ブラックのみ | ブラック・ホワイト |
本体の重さ | 最軽量 | 軽量 |
価格 | 安い | 普通 |
ざっくり言うと、EOS R100はEOS R50の廉価版(格安の機能限定版)です。
価格差と機能の違いを見て、あなたに合うカメラを選びましょう。
Canon EOS R100とEOS R50それぞれがおすすめな人
EOS R100とEOS R50はともにエントリーモデルのミラーレスカメラです。
EOS R100はEOS R50の廉価版(格安の機能限定版)であり、約3万円の価格差があります。
それぞれどんな人におすすめなのかをまとめました。
Canon EOS R100がおすすめな人
Canon EOS R100は次のような人におすすめです。
- とにかく軽くて安いミラーレスカメラが欲しい
- 液晶モニターは固定式・非タッチパネルでも構わない
- カメラ本体でUSB充電/給電できなくてもいい
- 画質は普通でいいから長時間撮影したい
EOS R100は機能はそこそこでいいからとにかくコストを抑えたい人向けと言えます。
液晶モニターの固定式・非タッチパネルは今どきではないので注意しましょう。
EOS R100はかなり割り切ったモデルね。
Canon EOS R50がおすすめな人
Canon EOS R50は次のような人におすすめです。
- カメラまかせでキレイな写真を撮りたい
- 子どもや愛するペットの決定的瞬間を見逃さずベストショットを撮りたい
- 高機能・高性能なカメラなら値段はあまり気にしない
- 液晶モニターはバリアングル式・タッチパネル対応がいい
- カメラ本体でUSB充電/給電したい
EOS R50はキヤノンの最新・最先端技術でカメラまかせの写真を撮りたい人向けです。
あなたがミラーレスカメラ初心者なら、EOS R100よりもEOS R50をおすすめします。
ミラーレスカメラデビューのあなたにやさしい機能が盛りだくさん!
EOS R100との価格差3万円以上の価値があるわよ。
EOS R50の特長や魅力はCanon EOS R50のレビュー。口コミや評判・製品特長は?をご覧ください。
Canon EOS R100とEOS R50の違いを比較。おすすめはどっち?まとめ
今回はCanon EOS R100とEOS R50の違いを徹底比較しました。
簡単に言うとEOS R100はEOS R50の格安版で、機能をかなり限定したカメラです。
安くて軽いカメラがほしいあなたに最適と言えます。
EOS R50はキヤノンの最新技術が盛り込まれたカメラであり、カメラまかせでキレイな写真を撮りたいあなたにピッタリです。
さあ、あなたもキヤノンのミラーレスカメラを持って、ステキな思い出づくりをしてみませんか?